静岡大学サスティナビリティセンター

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2023.05.22

発酵とサステナブルな地域社会研究所

所長:大原志麻(静岡大学/人文社会科学部/教授)

研究テーマ
発酵食品・飲料をサステナブルな地域社会のコモンズにするための試み

 

研究概要
発酵食品・飲料をめぐる地域文化を素材として、サステナブルな地域社会の発展に向けた可能性について考察をすすめる。
発酵食品や飲料は、歴史的にみれば地域や国の文化を形成する要因ともなってきた。本研究では、そうした地域文化の形成に資する素材として発酵食品・飲料を位置づけ、その開発のために地域の企業や自治体の関連部局と連携する。この連携には社会実装に向けた技術協力も含むものとする。
また、開発された商品を現実社会に流通させるための法律学的な検証と経済的対策も検討課題とする。
そのために、
1 地域・都市の文化形成において発酵食品・飲料が果たす役割の解明
<人文科学チーム>
2 地域の特産物の産出に向けた酵母に関わる技術の開発及び商品開発
<自然科学系チーム&人文科学チーム>
3 発酵食品・飲料の地域流通に向けた法的・経済的システムの検証
<社会科学系チーム>
をすすめて、
4 考察と提言<全員>:
(1) 酒類・発酵に関連する法令の検討及び制度設計
(2)発酵産業に関連する地域経済の発展に向けた新たなシナリオの形成を行う。

以上により、発酵食品・飲料に関わる人文科学的・社会科学的・自然科学的な知を融合させ、グローカルな視点から地域社会の発酵産業へと還元する。

 

▼研究所ウェブサイト
https://wwp.shizuoka.ac.jp/fermentacion/