静岡大学サスティナビリティセンター

陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2023.07.04

棚田研究会

 私たち「棚田研究会」は、NPO法人「せんがまち棚田倶楽部」と協力し、菊川市にある「千框(せんがまち)の棚田」の保全活動を行っています。保全活動として、一年を通して、稲を育てたり、草刈りや畦の修繕など、稲を育てるために必要な作業も行ったりしています。他にも、イノシシによって作物や貴重な生き物が食べられないように、電柵の整備を行ったり、12月に行われるそば打ち体験のためのソバも畑で育てたりします。これらの活動は、ただ、稲を作るためだけに行っているのではなく、そこに住む生物・環境の保護のためにも行っています。

 稲作りに関するビックイベントとして、5月に行われる田植え、10月に行われる稲刈りがあります。他にも、3月にはあぜ道アートという、田んぼの畦に沿ってろうそくを立てて幻想的な風景を作り出すイベントや、8月には子どもたちと一緒に棚田に生息している生物を見つけて、その生物について学ぶ、生き物教室が開かれます。また、静大祭では育てた稲から作ったもち粉を入れた、たい焼きを販売しています。

 このように、棚田研究会では稲作に関することだけを行っているわけではなく、様々な活動を行っています。そしてこの活動を通じて、棚田の魅力を地域住民の方々や、静大祭に訪れた方々に伝えています。また、ブログ、Twitter やInstagramなどのSNSでの情報発信を用いて、より多くの人にせんがまちの棚田や私たちの活動の存在を知ってもらえるように工夫しています。今後の目標として、青空農園(畑での作物作り)の再会、生物を間近に観察することのできるビオトープの作成などがあります。そして将来的には、かつてはもっと広範囲に広がっていた「せんがまちの棚田」の全域の復活に貢献できたらな、と大きな夢を持っています。

 

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