静岡大学サスティナビリティセンター

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2023.06.13

地域の歴史・文化資源としての古文書の保全活動

プロジェクトリーダー:松本 和明(静岡大学/人文社会科学部/准教授)

プロジェクトの概要

 私たちの日本史学研究室では、地域に根ざした活動として、古文書の保全活動に取り組んでいます。具体的には、一般の庶民によって書かれた古い紙の史料などを整理しています。

 これから少子化が進む社会では、地域の過去を物語る民間所在史料の保全が大きな課題となっています。とりわけ、過疎化や限界集落化が進む地方の集落では、旧家などで伝来してきた古文書について将来の散逸が危ぶまれるものも少なくありません。

 そのような危機的な問題から、私たちの日本史学研究室では地域に残る古文書の保全に努めています。特に、1988年からは静岡市と連携し、静岡市古文書調査事業を進めています。そうした協働的な活動を継続するなかで、市内の旧家や公民館に伝来してきた多数の史料群について整理・調査がなされ、少しずつですが、豊かな地域の過去が明らかになってきています。