静岡大学サスティナビリティセンター

気候変動に具体的な対策を 産業と技術革新の基盤を作ろう
2023.06.08

ティーサイエンス研究所

所長:大西 利幸(静岡大学/農学部/教授)

研究テーマ
高品質茶の生産に資する持続可能なチャ栽培モデルの構築

 

研究概要
 世界3大飲料の一つである茶は、静岡県の主要農産物の一つであり、「茶業及びお茶の文化の振興に関する基本方針 (農林水産省 平成24年3月策定)」 および「お茶の振興に関する法律 (平成23年4月22日法律第21号)」が制定され、国策として茶産業の発展を後押ししている。
 しかし、我が国の茶の生産現場は、高齢化によるチャ生産者の離農の増加や販売価格低下による減収、茶園の老園化 (樹齢30年以上) に伴う品質低下などの問題を抱えている。また、近年の急激な気候変動のため、高品質なチャを持続的に生産するための新たな栽培手法の構築が喫緊の課題である。
 本プロジェクト研究所は、様々な環境条件下で栽培したチャの植物ビッグデータ (化学的表現型、形態的表現型、遺伝的表現型など) を時空間的にモニタリングすることにより、今後予測される環境変化にも適応したチャ栽培モデルを構築することを目標とする。

 

▼研究所URL
https://project-kenkyu.shizuoka.ac.jp/introduction-pj-labo/y2019/1-007