今年は南アルプスがユネスコのエコパークに認定されてから10周年。本学の板倉美奈子教授(グローバル共創科学部)が会長を務める「南アルプスを応援する会」は、南アルプスの環境を守りつつ、観光資源としての南アルプスにより多くの人に来てもらい、安全かつ安心して山を楽しんでもらいたい、それが麓にある井川(静岡市葵区)の地域活性化のカギを握っているといった思いから、このエリアの山林を所有する十山株式会社様の全面的なご協力の下、静岡市消防局山岳救助隊、南アルプスみらい財団などの関係団体や山や井川を愛する個人のみなさまから協賛をいただき、山中の6カ所に山岳救助ヘリの救助ポイントであることを示すレスキューポイントであることを示す標識板を貼付、それらの位置を表示した案内板を登山口に設置し、これを静岡県山岳遭難防止対策協議会(遭対協)に寄贈することとなり、その除幕式が8月11日・山の日に聖沢登山口で行われました。
この除幕式には40人あまりのみなさんが集まり、主催者を代表して板倉教授の主催者挨拶、遭対協関係者など来賓の方々からのスピーチののち、案内板の除幕セレモニーが行われ、案内板が披露されました。
除幕式のあと、参加者はそろって移動し、椹島ロッジ近くで行われた静岡市消防局山岳救助隊のみなさんによる山岳救助ヘリコプターによる遭難者の実演パフォーマンスを見学しました。
さらに、十山株式会社が2020年に開設した井川蒸溜所の見学ツアーが行われました。この蒸溜所は、南アルプスの森林に囲まれた豊かな自然、そして大井川源流の綺麗な水、樽に利用できる豊富な木材、ここに着目して作られたウィスキーの蒸留所です。ここで参加者は1時間以上にわたりウィスキー造りのための設備を見学し、南アルプスの新たな観光資源となる南アルプス産のウィスキー造りの試みに期待を寄せていました。
この除幕式の様子は、静岡新聞(2023年8月18日付け)でも紹介されました。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1299512.html