静岡大学サスティナビリティセンター

気候変動に具体的な対策を 産業と技術革新の基盤を作ろう
2023.06.08

カーボンリサイクル技術研究所

所長:福原 長寿(静岡大学/工学部/教授)

研究テーマ
「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」(令和2年12月)を実現するために、産業プロセスから排出されるCO2の低減化(回収)と資源化(再利用)を図る物質変換技術の開発とその実用化を目指す。

 

研究概要
産業プロセスから排出される温室効果CO2ガスの削減と、その資源利用を図る化学的な触媒変換システムに関する工学技術の開発と社会実装化について研究する。
この研究所では、我国が世界に向けて発信したCOP21の約束草案の実現と、2050年度までのCO2実質ゼロ宣言に貢献する社会実装化を見据えた工学技術の開発を目的とする。
具体的な研究活動指針は、以下の4つ
1.メタネーション反応を利用したCO2ガスのCH4への資源化
2.CH4のドライ改質反応による合成ガス(CO+H2)の製造(C1化学産業の原料)
3.合成ガスからの有用化学物質の製造に関した工学技術の開発
4.触媒変換時に炭素を固体形で捕集する通常のCCS技術にはない高い利便性をもつカーボン捕集技術の開発。なお、捕集カーボンは機能性材料として活用することも調査する。

 

▼研究所サイト
https://project-kenkyu.shizuoka.ac.jp/introduction-pj-labo/y2021/3-016