静岡大学サスティナビリティセンター

2024.02.28

私たちと環境問題~身近にできること~

記事第一弾では山梨缶詰さんの活動を、第二弾では静岡大学の環境活動サークル「リアカー」の活動を見てきました。記事第三弾では、これらの活動に共通するSDGsの目標である、12番「つくる責任 つかう責任」について紹介します。

また、12番の目標にかかわる行動で個人ができるものについてConnect17で話し合ったことをまとめます。ぜひ最後までお読みください!

まず、SDGsの12番の目標である「つくる責任 つかう責任」についてです。この目標は、持続可能な生産消費形態を確保し、生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守るために責任ある行動がとれるようになることをめざして設定されました。

山梨缶詰さんでは、工場内で発生した廃棄物を工場の敷地内ですべて処理して活用することを目標とした「ゼロミッション活動」を行っています。また、静岡大学の環境サークル「リアカー」が回収しているペットボトルキャップは、リサイクル資源化されてワクチン接種のための資金となります。このような活動から、生産者も消費者も、それぞれができる形で12番の目標「つくる責任 つかう責任」の達成にかかわっていることが分かります。

さて、これまでは企業や団体の取り組みをお伝えしてきましたが、12番の目標にかかわる行動のうち、私たち個人ができる行動にはどのようなものがあるでしょうか?

Connect17で話し合った中では、次のようなアイデアが挙がりました。

どれもすぐに実践できそうですし、記事を読んでくれているみなさんがすでに実践されているものもあるかと思います。特に「FSC認証のマークがついた商品を選ぶこと」は、日常的な行動が森林の保全につながることを明確に理解できる良い例ではないでしょうか。買い物の際に気をつけてみたいところですね。

また、静岡県の地球温暖化防止のための県民運動「ふじのくにCOOLチャレンジ」の温暖化対策アプリ「クルポ」を利用する、というアイデアも出ました。スマートフォンに「クルポ」をダウンロードして脱炭素アクション(環境に配慮した行動)をするとポイントを獲得することができ、30ポイント貯まるごとに県内企業の商品券やお食事券、図書カードなどが当たる抽選に参加できます。私たちに身近な例だと、電車やバス等の公共交通機関を利用する、という行動をするだけでもポイントを獲得できます。

環境問題の解決のため、将来のため……という理由だけではなかなか具体的な行動を起こしづらいものですが、行動する側に利益があり、楽しみながら環境保全に貢献できる「クルポ」のような活動が更に広まっていくことで、環境問題もより身近になって一人一人が行動を起こしやすくなるのではないかと思います。

今回の「環境問題」をテーマにした取材や話し合いを通して、環境問題が私たちにとって身近なものであり、些細な行動であっても環境保全に貢献できることを改めて学びました。

Connect17で話し合った中でも、

などの意見が出て、それぞれが環境問題に対する意識を新たにすることができました。今後も自分たちができる行動を続け、環境問題について目を向けていきたいと思います。

そして、第一弾から第三弾の一連の記事が、読んでくれたみなさんの心に少しでも響いていたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。Connect17の今後の活動にもぜひご注目ください!

参考にしたwebサイト

大石結子(人文社会科学部社会学科2年)

Connect17ページ